富山湾に面した港町・滑川は、古くから“灯り”とともに歩んできたまちです。
海に灯る青い光――それは、春の夜に現れるホタルイカの群れ。
命の輝きが水面にゆらめく、世界でも稀な自然現象は、滑川の誇りでもあります。

やがて夏。
歴史ある町並みに、色とりどりのベトナムランタンが灯されると、まちは一夜限りの異国に変わります。
さらに、伝統行事ねぶた流しでは、手づくりの灯籠が静かな川面に浮かび、先人への祈りとともに幻想的な光景を生み出します。

秋には、無数の灯りが会場を包むキャンドルイベントが開催され、人々の想いが小さな炎に託されます。
ひとつひとつの灯りが、まちをあたたかく照らし、未来へとつなげていく――

滑川は、ただの港町ではありません。
自然と伝統、異文化と祈り、そのすべてが“灯り”として息づくまちなのです。

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